中3受験生に英語を教える(3)英検2級受験~反省編

さて、前回までに基礎の英文法は終わり、そこそこ文章を読めるようになってきたNちゃん。ライティングもブーブー言いながらもなんとなく様になってきました。
第1回基礎編
第2回中級編~英検準備編

語彙が増えない

ここでまだ積み残っている問題が語彙。そもそも中学校で習った単語以上の語彙がないため、英検2級のレベルには届いてないところからスタート(中学校分も怪しいしね)。

これはもう急には増えないから、覚え方のコツと分からない単語が出てきた時の推測の仕方を教えました。でる単みたいな単語帳はひとりで覚える時に使ってもらい、基本的にはリーディングで出てきた「出そう」な単語を丁寧に拾っていきました。

例えば、dependentが出てきたら、反対語のindependentとセットで覚えさせる。ついでにindependentの”in”には否定する意味があって、possibleとimpossibleもそうでしょ?ちなみに”p”の前だから”m”に変わるのは英語のクセみたいなもんだよ・・・とか、とにかく芋づる式にボキャブラリーを増やす努力をしました。途中で「よくお母さん知ってるね~」とか舐めたことを言うので、「誰かが教えてくれたわけじゃない。1個づつ単語を丁寧に覚えていくうちに、あれ?これって関係あるんじゃない?って自分で法則に気づいたんだよ!」「それをあなた、無料で教えてあげてるんだらから(以下略)」という会話がw

あと1問か2問ってところで不合格

いよいよ英検2級を受験します。ちょっと手元にスコアがないので細かい点があやふやなんですが、結論から言うと、落ちました!

リーディングはほぼ満点、語彙も半分ぐらいは取れていたんですが、やっぱりリスニングが足をひっぱる形でした。頼みの綱だったライティングもけっこう書けていただけに、ほんと残念。スコア的には合格ライン-7点でした。あぁあああ惜しい!

ここですでに10月下旬。もう一度11月に受験の申し込みはしていますが、受かるかどうかはかなり微妙。リスニングの運まかせ的な状況です。ここでNちゃん、もう一度考えて「全てを英検にかけるのは危険」と判断し、急遽学校の定期テスト対策に舵を切ります。内申点を上げれば、志望校(というか英検2級取れれば推薦がもらえると噂されている学校)じゃない学校にも可能性があると。実は私も自分の修士論文の執筆があり、これ以上英語を教えることに時間を割いたら、留年しちゃう!っていう土壇場でした。

二人の利害が一致して、英語のレクチャーはこれにて終了となりました。この判断をした翌日、ビーフシチューとマッシュドポテトで残念会をしました。

後日談として。この後Nちゃん、学校のテスト勉強をがんばりまして、内申点がぐんと上がり、英検2級がなくても別の高校の推薦を取れることになり、無事に高校が決まりました。めちゃくちゃミラクル。Nちゃんもがんばったけど、私のおかげだ!(一生言い続ける)

反省点

結果としては、合格できませんでしたが、たぶん偏差値30ぐらいだった夏休み前に比べて、めちゃめちゃ英語がわかるようになったし、英語ってわかると楽しいというのが伝わったような気がするので、私的には目標達成したと変な満足感があります。

そうは言っても、反省点もあります。

  • 4技能を満遍なく鍛えないといけない 
  • 急にリスニングはできるようにならない
  • 語彙も急には増えない

4技能、4技能とは聞いてましたが、こんなにも平均的に出来ないといけないのか!というのが驚きでした。私のリサーチ不足もあり、「受験は情報戦ってこういうことか・・・」と反省。

リスニング力は、元々映画や音楽が好きなお子さんだと「聞いたことがある」という体験が大きく働きそうですが、Nちゃんは韓流専門なので、英語の映画は全然見てないんですよ。高校になったらもう少し英語の映画も見なさいよ・・と言っておきましたが、興味のきっかけとして何かエンタメがあると強いなと思います。

語彙は根性で覚えろ!ですね。私も語彙が少ないので日々がんばろうって思います。使いながら覚えるのが一番だと思うので、やっぱり映画等で気になる表現や語彙をこまめにチェックするという地道な作業が一番いいのかなと思ったり。なんかNetflixの回し者みたいですがw

最後に

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。わずか3ヶ月弱ぐらいの出来事でしたが、親子そろってがんばりました。結果は残念でしたが、Nちゃんは英語にすっかり自信をつけたようです。私的には、高校に合格した後、「塾もいくつか行ったけど、どの教科のどの先生よりも、お母さんの英語の教え方が一番よくわかった」と言ってくれたので、苦労が報われました。でしょ~?