中3受験生に英語を教える(2)中級編~英検準備編

さて、第1回で、ようやく品詞と5文型をマスターしたので、どんどん進めます。

次の難関は時制

当たり前なんですが、英語は外国語なので、母国語とは違うお約束、概念があるんだっていうことを受け入れる必要があるわけです。でも初めて外国語を習う子どもたちは、そんな違うお約束ごとがあるなんて考えたこともない。だから、とにかくなんでも日本語に置き換えないといけないし、そうしないと意味がわからないと思い込んでいるんですよね。なのでその前提をまず乱暴に崩してやりました(ひどい)。考え方が違うことを説明し、日本語のパターン(「~したことがある」等)で理解しようとしないで、時を示す図(矢印)を使って考えることを徹底させました。前回、以下のテキストをご紹介したんですが、このテキストを選択した大きな理由のひとつに、時制のセクションでふんだんに時を示す矢印を使って説明していたこともあります。

こんな感じの図で時制を説明しています。これがよい。

ちょっと具体的な例文は忘れてしまったんですが、矢印で時制をとらえてから、じゃ、なんとなくでいいから日本語にしてみてと言って訳させてみたら、めっちゃいい訳を出してきたりして。おぉ、何これ、才能ある!翻訳者になることはオススメしないけど(主に金銭的な問題でw)、あなた才能あるね!いいよ、今の訳!とか盛り上がったり。これまで言われるがままに買い与えてきた書籍代が無駄じゃなかったと涙が・・・。まぁ訳はおいておいても、この時制のセクションで日本語から離れて英語を考えるようになってから、「英語がわかってきたな」っていう手応えを感じるようになってきました。

さぁ英検2級対策、まずはライティング

ここまで来れば、あとは関係代名詞など5文型がわかればちょろいやつら(暴言)だけなので、具体的な英検2級対策を練ることにしました。もう昔と全然違って、リーディングだけやっていても点数は取れないんですね。4技能を磨かなきゃ!ということで、ライティングに着手。ライティングは問題数が少ないけれど配点が高いことと、面接対策もかねてしまおうという作戦です。

また丸善でよさそうな本をハンティング。正直どれもこれも似たような感じな中、こちらを選びました。

この本を選んだのは、帯に「ライティングの配点は、1問で1次試験の1/3」って書いてあって、マジか!そういうことか!と4技能英検の恐ろしさを教えてくれたから、という理由です。そのぐらい英検を分かってなかったので。

肝心の中身ですが、さすが旺文社。手堅いです。確実に点数を積み重ねられるような「書き方」「論の進め方」を丁寧に解説している点が良かったです。ワンパラグラフエッセイの基本構造の説明など、日本語の思考で書くのではなく、英語のお作法で書くことをわかりやすくまとめていました。ところが、Nちゃんがもっとも不満をためこんだのはライティングでした。この英語流の論の進め方に戸惑ってしまい、「自分が言いたいこととは違う!」とキレたりしてましたね。ここは割り切るまでにちょっと大変でした。最後は、「もう全部Yes(賛同)にして、サポートする具体例をひとつかふたつ書いて、最後にまとめを書きゃいいんでしょ?私の意見より大事なことは、それっぽく書けること」と完全に魂を売っていました。残念だけど、合格したいならそういう割り切りも大事だしね・・・。

次はリスニング

次はリスニング。残念ながらこれまで全然鍛えてこなかったので、もうこりゃあかんって感じでした。リーディングが仕上がってきてはいたんですが、リスニングである程度取れないと合格には届かない・・・という状況でした。これは過去問に頼りました。リスニングの過去問の解説がよかったこちらの本をチョイス。

世界一わかりやすいかどうかはわかりませんが、リエゾン、子音が聞こえなくなる「飲み込み」などがどこで発生するのかを示してあって、英語はそもそも書かれている通りには聞こえないということを細かく解説しています。リスニング初心者にやさしいテキストだと思います。あとはもう、これまで読んできた量で補うしかないと教えました。一単語ずつ全部聞こえるのが理想だけど、それは無理だから、話の流れをつかんで、文法力を全て動員して「きっとこう言ってる」と、想像して答えるしかないと。耳ばっかりは数ヶ月の特訓でどうこうなるものでもなく、私自身も教えて欲しいぐらいなので、あんまり上手に教えられなかったですね。

ちなみに私の上司は日本人なのですが発音がものすごくきれいな元英語の先生なので、どうやって教えたらいいですかね?と質問してみたところ、「しゃべれない人は聞けない。聞けない人はしゃべれない」というアドバイスをいただきました。確かに発音がよくなると耳もよくなる気がしますよね。というわけで、これからの方はぜひ発音もがんばるとよいかと思います。

さて、ここまでで2ヶ月ぐらい経過したでしょうか?どんな状況かというと、「大岩のいちばんはじめの英文法」は「英語長文編」に移行し、もうだいたい終わってるぐらいですね。最初は一般動詞の自動詞も他動詞もその存在すら知らなかったのに、文の意味のかたまり(修飾関係など)を意識して読めるようになり、ちょっと難しい文が出てきても、文型を整理すれば内容が取れるようになってきました。語彙は相変わらずほとんどない、リスニングも厳しいことに変わりはないのですが。

次はいよいよ英検2級の受験、そして反省へと続きます。第3回へ。