自分のことばかりですみません<m(__)m>。
去年の夏頃から、仕事の上で薬事業務の割合を増やしてきているのですが、薬事部門の先輩方が「全体をひろく浅くって感じだから、ちょうどいいんじゃない?」と受講をおすすめしてくれた医療機器情報コミュニケータ(MDIC)セミナー。オンラインで受講し、ついでに検定試験も受けて、めでたく合格!やった!試験勉強中は、過去問は公開されていないし、難易度もわかんないしで、対策が練りにくかったので、合格できたら内容をまとめておこうと思っておりました。
というわけで、MDICってこんな感じでした、をざっくりまとめようと思います。
MDICとは?
一般社団法人日本医療機器学会が主催するMDICというのは、医療機関で医療機器を利用する人(看護師さんやMEさん、事務方さん)や医療機器製造販売業者(私のようなメーカーの中の人)を対象に、医療機関とメーカーそれぞれの立場を理解し、仲介できるコミュニケーターを育成しようということが狙いのようです(私なりの解釈)
費用等については、こちらで確認してくださいね。コスパはいいなという印象です。
勉強する内容は、
(日本医療機器学会さんからお借りしました)
という4分野。4冊のテキストが第9回までは土日2日間でセミナーを開催していたのですが、第10回からはオンラインセミナーになりました。
時間の縛りがなくなって、よかったな・・・と思っていたんですが・・・
オンラインセミナーの落とし穴
セミナーに申し込むと、上記科目毎に4冊のテキストが配布されます。オンラインコース自体は、1科目あたり20個ぐらいの単元でビデオが配信され、スライドの画面を見ながらおじさん(講師)の説明を聞く、という受講スタイルなんですが・・・・
落とし穴その1:1本あたりの受講時間(放映時間)がわからない!!
あるビデオは30分ぐらいあるし、かと思うと15分ぐらいで終わっちゃうのもあるし、勉強の予定がまったく立たない。
たとえば職場で予定されていた会議の開始時刻が30分遅れたから、この隙に1本見よう・・・と思っても、どれを見ていいのかわかんない。
というよりも、「全体で何時間を見積もれば受講が終わるのか」が皆目見当がつかない!!!」
落とし穴その2:レジュメ/スライドの配布がない!!
講師はサクサクとスライドを見せながら、しゃべっていくわけなんですが、このスライドは配布されないんですよ・・・。
えぇ、医療機器学会さんにも苦情っていうか、配布を懇願したんですよ、もちろん。ですが断られてしまいました・・・。
動画配信期限も迫ってくるし、もう教科書は読まずに動画のスライドの内容だけを覚えることにいたしました。
試験勉強
試験日が1月21日だったので、お正月にちょっと勉強すればいいかーぐらいで考えていたんですが、お正月に勉強する訳もなく、明けて10日過ぎから慌てる始末。ここでなぜか一度終了していた動画配信がまた復活したので(おそらく事務局にたくさん再配信を望む声が集まったのでしょう)、2回目の視聴を慌ててしました。これがなければ落ちていたかも。
それと過去の受験者がBlogにあげていた過去問も読んで、選択肢の難易度などを把握しておきました。後は、スライドに記載されている事項をひたすらマーカー引いて、赤いシートかけて覚える作戦。覚えられない事項は小さいノートに書き出して、試験会場に行く電車でブツブツ唱えておりました・・・。大学受験以来の試験方法です。
科目毎の特徴としては、医療概論は医療機関の中の人は余裕じゃないかと。反対に私は保険制度や介護保険制度など、知らないことが多かったので、へぇ~ってなって勉強になりました。臨床医学は、簡単な解剖学や放射線の種類などがまとめられていて、医療機関の人はこれも余裕かなと思います。私も細々と医薬翻訳やっといてよかったと思いました。臨床工学は、代表的な医療機器の特徴のまとめやら、病院の配管の色識別など、メーカーの人も医療機関の人にも関係が深い内容。私は点数が一番悪かったので、もっと精進します。はい。最後の医療概論は、医療と社会の問題(少子高齢化等)、ヒヤリハット等の安全管理についても扱います。常識のない私には苦しかった。あと細かい数字も出題される可能性があるので、細々覚えました。
そして試験
朝から夕方まで4科目の試験を受けるので、チョコ持参は必須(←みんなが知りたい情報じゃないことはわかってます)。臨床工学師を目指す学生さん風の人から、年配のおじさんまで、色々。きちんと教科書4冊をくまなく勉強してるっぽい人、教科書真っ白なまま挑んでる人、様々でした。
正直、知ってるか知らないかを問う試験なので、割と時間はあまります。が、早くが終わっても途中退出はできません。
そして、ここが大事>>>>レジュメ以外からの出題があります!!!
私は動画配信された内容「しか」頭に入れていなかったので、「聞いてねぇし(怒り」ってなりましたが、出題範囲は教科書からなので、当然といえば当然。各教科、3問ぐらいはスライドにない設問があったかと思います。全部落としたと思います(キリっ
各教科の試験問題を覚えていられればよかったんですが、まったく覚えてません!!受験したそばからどんどん忘れておりますっ。
ただ、今話題だから出そうだなとヤマをはったものは、全部外れたので、流行に関係なく粛々と受験勉強する方がいいのかも。
難易度については、先にも書いたように「知ってるか否か」を問う設問なので、そんなに難しくありません。迷わせるような選択肢もあまりなかったと思います。ただ、昨年よりも平均点が下がっているようなので(昨年の受講者談)、今年の問題が難しかったのか、それともオンライン学習に切り替わったことで、学習がはかどらなかったのか、何かしら理由があるかもしれませんね・・・。
合格基準
気になる合格基準は発表されていないのですが、平均点は40点満点で22点前後、受験者数1065、合格者数500という発表なので、ざっくり6割ぐらい正答すれば受かるのではないかと推測します。昨年度受けた先輩方にも「6割取れれば受かりそうだ」と言ってましたし、彼らの合格点を見せてもらいましたが6割以上取れていました。
私も、とりあえず平均点は全科目クリア。一番点数が低かった臨床工学は、平均点より+2点弱という感じなので、ギリギリセーフ!って感じでしょうか。危なかったですが、合格すればこっちのものです(ウヘヘ
というわけで、初のMDICセミナー受講&受験は無事に終了しました。当分、検定試験を受ける予定はないですが、たまにはこうやってお尻に火がつくのも悪くないですね・・・。と、強がったところで筆を置きたいと思います。
受験される方のご武運を祈ります!